鼻の吹き出物は症状別で原因が分かる!治す方法を解説します。

鼻にできる吹き出物。痛いし目立つしと、不快感が募りますよね。つぶしていいものかもよくわからないし、どのように扱ったらいいのか迷ってしまいます。手で触ってしまう前に、その原因や扱い方を知っておくと、跡に残らず繰り返すことなく改善することができる可能性が高くなります。今回はそんな鼻にできる吹き出物についてご紹介したいと思います。

鼻にできる吹き出物やニキビの症状と原因

鼻に黒ニキビ

鼻や鼻のまわりは、皮脂腺が多く、吹き出物やニキビといった肌トラブルが起こりやすいパーツ。このため、思春期のころに多いですが、大人になってからも起こることがあります。

白い吹き出物は鼻に残った汚れや毛穴の皮脂詰まりが原因

鼻のまわりに小さくできる白い吹き出物。クレンジングが足りなくて毛穴が詰まってしまうだけではなく、クレンジングのしすぎで皮脂の分泌を促してしまうことで、毛穴が詰まることもあります。生活習慣の乱れやいい加減な食生活、月経前のホルモンバランスの乱れなども原因として考えられます。

黒く小さな吹き出物は皮脂の成分の酸化やメラニン色素の蓄積

黒くて小さくできた吹き出物は、白い吹き出物が悪化した状態。炎症によって皮脂と角質が混ざって硬くなってしまい、皮脂の成分が酸化したり、メラニン色素が蓄積したりすることで、黒くなってしまいます。

赤いニキビ・吹き出物はアクネ菌が原因

炎症で赤く腫れたような吹き出物やニキビは、白い吹き出物や黒い吹き出物がさらに悪化した状態です。この炎症は、状態のよくない肌のパーツでアクネ菌などの常在菌が異常に増殖することによって起こります。ときに痛みを伴うこともありますので注意が必要です。

鼻を触りすぎることによる刺激

鼻のまわりに吹き出物やニキビができると、気になって触ってしまいます。この摩擦が刺激となって、いつまでも症状が改善されないばかりか、肌トラブルの状態を悪化させることも考えられます。

紫外線のダメージによる肌のターンオーバーの乱れ

鼻は顔の中でも高い位置にあるため、紫外線のダメージを受けやすいパーツです。このため、紫外線によって肌の本来の自己防衛機能が弱くなり、肌を再生してくれるターンオーバーが正常に働かなくなることもあります。これにより、肌状態が悪くなり、吹き出物やニキビが発生しやすくなるということも考えられます。

大腸、肺の不調

中国の伝統医学である中医学では、肺と大腸は表裏関係にあり、お互いに影響し合っていると考え、肺の不調は空気の通り穴である鼻、喉、気管支、皮膚などに影響を与えるとしています。このため、皮膚の症状の原因として肺や大腸を考えます。実際、便秘になると肌荒れがひどくなったり、喫煙などは肌トラブルの一因とも言われていますよね。

鼻の吹き出物やニキビを改善する方法

それでは鼻の吹き出物やニキビを改善するにはどうしたらいいのでしょうか。また、吹き出物やニキビができないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。

鼻の吹き出物やニキビを潰すのはNG

鼻の吹き出物をつぶそうとしている

痛いし目立つし気になる鼻の吹き出物やニキビ。潰してしまいたくなる気持ちはよくわかりますが、これは絶対にNG。大きな刺激となって症状が悪化してしまいます。

そもそもニキビや吹き出物は潰したところで症状が治るものではありません。単に傷つけるだけなので、吹き出物やニキビの膿を取り除こうとするのは控えてください。吹き出物やニキビの周りの皮膚を傷つけ、ニキビ跡が残ってしまう可能性もあります。

吹き出物やニキビを本当に治したいと考えてらっしゃるのであれば、まずはその原因を考えて、症状が治まるように対処することが大切。吹き出物やニキビの中身を取り除いただけでは、根本的な治療には至りません。

正しいスキンケアで鼻ニキビを治す

背伸びをしている女性

吹き出物やニキビでできたら、スキンケア方法の改善も試みてみたいです。もしかしたら、いつも使っているケアアイテムがアナタの肌に合っていないかもしれません。肌質に合ったクレンジング剤を使っているかどうか、刺激が強すぎないかどうかを確認しましょう。肌トラブルが起こっている場合、低刺激、敏感肌用のアイテムに替えるのもひとつです。

洗顔で注意したいのは洗いすぎないこと。ゴシゴシと汚れをこすることは肌への刺激となります。クレンジング剤自体も刺激となるため、肌に触れている時間は短くしたほうがベター。皮脂を取り過ぎると、肌の自己防衛で皮脂の過剰分泌を招きますので洗いすぎにも要注意。

そして、しっかりと保湿を取り入れて、乾燥による肌トラブルを回避しましょう。肌の乾燥も吹き出物やニキビの原因となります。

鼻を、特に吹き出物やニキビに触らない

バツ合図

鼻を触るクセがあるほか、風邪を引いて鼻をかんでばかりいると、鼻の皮膚表面に摩擦が生じて肌トラブルが起こりやすくなります。こうして吹き出物やニキビができると、鼻に触れることで症状が悪化するほか、鼻が赤くなってしまったり、治りが悪くなってしまいます。

鼻を触るのがクセの方はなるべくクセをなくすようにして、鼻をかんでばかりいる方は風邪などの根本を治すようにする以外方法がありません。皮膚は想像以上に繊細で、触れば触るだけ刺激となり、とくに吹き出物やニキビに至っては、触れるほど症状が悪化すると認識し、触らないように努力することも大切です。

油っこい食事を控え野菜中心の食事をとる

豚の白い油

食生活を改善することは非常に大切です。肌に症状が現れるような食生活は改善し、体の内側からキレイを実現させていきましょう。

肌の症状は腸内環境と関係があることはご紹介しました。腸内環境をよくするための食物繊維や発酵製品は、便秘などの症状を改善するばかりか、美肌へと導いてくれますので、積極的に摂りたいです。

また、肌の栄養となるビタミンやミネラルも意識して摂り入れましょう。ビタミンエースと呼ばれるビタミンA、C、Eはいずれも皮膚を正常化し、抗酸化力を高め、血行をよくするなどの働きが期待できます。また、ビタミンB群は食事で摂った栄養をエネルギーに変えるために必要な栄養素で、肌の代謝にも役立ちます。また亜鉛や鉄分といったミネラルも血液の循環や肌代謝に関わっています。

このようにビタミンやミネラル、繊維質が豊富な野菜を中心に、体の土台を作るたんぱく質などの必須栄養素で、美顔へと導いていくための食生活を送るようにしましょう。

肌に合ったメイクアイテムを使い、紫外線対策は丁寧に行う

日焼け止めの効果

メイクアイテムは、アナタの肌質に合ったものを選ぶことが大切です。とくに、吹き出物やニキビができてしまったら、ニキビ用や敏感肌用のアイテムを使って、症状を悪化させないようにすることが大事。そして、メイクオフの際のクレンジング剤も低刺激のものを使用して、落とし忘れがないように洗顔するように心がけましょう。

紫外線対策は非常に重要です。日差しが強くない日であっても紫外線のダメージを受けることがありますので、日頃からしっかりと行う習慣を身につけましょう。また、特に日差しの強い日などは、帽子や日傘などの紫外線対策グッズをうまく利用して、肌トラブルが起こらないようにすることも大切です。

規則正しい生活を送る

横になっている女性

生活習慣が乱れると、肌の状態が悪くなります。無理なダイエットや不規則な食生活は栄養バランスを崩し、肌に悪影響を及ぼし、睡眠不足やストレスは、肌の機能を低下させ、肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。度の過ぎたアルコールや喫煙も、肌に重要な働きをするビタミンやミネラルを破壊し、肌細胞にダメージを与える可能性があります。

こうした生活習慣をなるべく改善して、肌トラブルを招かない健康な肌を作っていきたいものですが、生活習慣というのは、毎日の積み重ねであるため、改善しにくいという欠点があります。気づいたことから意識的に変えていくようにして、肌トラブルを未然に防ぎ、鼻のまわりの吹き出物やニキビのないキレイな肌へと導いていきたいですね。

鼻の吹き出物やニキビのまとめ

いいねをしている女性

顔の中心にある鼻のまわりの吹き出物やニキビは、早く改善させないと気になって触ってしまったり、放っておいて悪化させてしまったり、跡に残ってしまったりとトラブルを引き起こしてしまいます。なかなか症状が改善されない場合や痛くて気になる場合などは皮膚科で診察を受けることをおすすめします。適切な治療を行うことができるし、しっかりと治すことができます。症状が治まったら、スキンケアや食生活などをしっかりと行って、肌トラブル知らずの美顔を目指しましょう。