女性は肩こりになりやすい!原因を知って肩こりを解消しよう!

肩こりで悩んでいる女性は非常に多いというさまざまな調査結果があります。そういえば心当たりのあるという女性の方、たくさんいらっしゃいますよね。でも、なぜ女性は男性よりも肩こりが多いのでしょうか。肩こりを改善するいい方法はないのでしょうか。かんたんに改善できる方法が知りたい方、ぜひこの記事を読んでみてください。

実は男性より女性の方が肩こりが多い

肩こり

男性よりも女性の方が肩こりが多いという事実を裏づける実態調査がいくつかあります。厚生労働省が行っている国民生活基礎調査(平成28年度)によりますと、「性・年齢階級別にみた症状別自覚症状のある者(有訴者)率(人口千対)の順位」で30代以上の男性で最も多い症状が腰痛だったのに対し、20~59歳の女性で最も多い症状が肩こりとなっています。

ちなみに、30~69歳の男性で腰痛の次に多い症状として肩こりがあげられているほか、60歳以降の女性では腰痛が最も多い症状となっていて、肩こり・腰痛は成人以降の男女を苦しめる症状であることがわかります。

少しさかのぼって、2015年、マッサージチェアメーカーであるファミリーイナダ株式会社が行った20歳以上の男女1000人にインターネットを使用した際の「肩こり実態調査」では、「肩こり」の自覚症状があるのか「腰痛」「首痛」とともに質問したところ、肩こりの「自覚症状あり」と答えた方は全体の58.9%、性別では、男性47.6%に対して、女性は70.2%と答えたという結果になりました。

やはり男性よりも女性の方が肩こりが多いということがこうした実態調査からも明らかになっています。

女性が肩こりになりやすい原因

原因

では女性はなぜ肩こりに悩まされるのでしょうか。この原因として考えられるのは、身体的な構造のちがいによるものです。つまり、女性は男性よりも筋肉量が少ないことや肩でバストを支えていることなどにより、血行が悪く、肩に負担がかかっているということが考えられるのです。詳細を見てみましょう。

女性は首や肩の筋肉量が男性より少ない

肩こり

女性と男性の筋肉の量は、とくに上肢(肩関節、肘関節、手関節までの三大関節と、手指の部分のこと)において差が見られるといいます。つまり、女性は男性よりも首や肩のあたりの筋肉量が少ないのです。このため、重たい頭を支える首や肩のまわりの筋肉は、男性よりも緊張してかたくなっており、その結果、血行が悪くなり、こりが生じやすくなっていると言えます。

こうした筋肉の差に加えて、最近ではパソコンやスマホなどを長時間使うことが多くなっていることで、首や肩のまわりの筋肉に疲労がたまりやすくなっています。同じ姿勢を持続することで、肩のあたりの筋肉が緊張し、血流が悪くなります。性別に限らず、こうした生活習慣の変化は、肩こり人口を増やす原因になっているのです。

冷え性の影響

冷え性

男性よりも女性の方が筋肉の量が少ないということは、体内で生まれる熱量も、熱を運ぶ血液量も少ないということになります。また、女性の場合、体を締め付ける下着やブーツ、ヒールの靴などが原因で、血行が悪くなるほか、スカートなどの着用によって、体が冷えてしまう傾向にあります。

くわえて、月経による出血によって貧血になりやすく、また閉経後は女性ホルモンが乱れることで体調が悪くなり、体に冷えが生じることもあります。こうした女性特有のさまざまな症状によって、血行が悪くなることで体が硬直し、肩こりなどが生じやすくなっています。

バストを支えていることで肩に負担がかかる

肩こり

バストの大きな方は、ブラジャーのラインがあたる肩の部分の痛みを訴えることがあります。また、サイズの合わないブラジャーを装着している方も、同じように肩に負担をかけています。このように、女性はさまざまなシチュエーションで肩こりが起こりやすい状況にあるといえそうです。

とはいえ、最近では女性だけではなく、男性も肩こりで苦しんでいる方が増えているといいます。次に、性別を問わず肩こりが起こる共通の原因について見てみたいと思います。

男性も女性も!肩こりの共通の原因

肩こり

肩こりの原因はいろいろあり、人によってさまざま。なかでも、姿勢、運動不足といった生活習慣、パソコンの使い過ぎなどによる疲労やストレスなどは、最近よく問題となっています。

また、ほかにも血流不足、噛み合わせといった肩こりとは一見関係のないような要因も考えられます。つまり、肩こりの原因は、日常生活のあちこちにあるといえるのです。

悪い癖

本の上で寝ている女性

2015年にパナソニック社が行った日本国内在住の20~69歳の男女に対する「肩コリに関する意識・実態調査」があります。

そこで、日頃から肩コリをはじめとする体のコリを感じている人にその原因は何だと思うかを聞いたところ、もっとも多かったのは「姿勢の悪さ」で61%、ついで「運動不足」が54%、「長時間の同じ姿勢」が47%、「長時間のパソコンの使用」が34%と、生活習慣による肩こりの実体が見えた結果となりました。日頃からあまり意識することのない悪い癖、気づいたところから改善していく必要がありますね。

血流不足

血流

心臓から出た血液が、全身の血管をめぐって再び心臓へ戻ってくる流れのことを血流と言います。これにより、体内へと栄養が運ばれ、不必要な老廃物などが回収され、体が機能するわけです。この血流が悪くなることで、体の機能がよく働かなくなり、肩こりなどの症状が現れるという見方があります。

血流が悪くなるということは、血液が作れないことであり、その結果、血液の量が足りなくなるため、うまく流れていかないというになります。女性は月経によって血液の量が足りなくなることがありますが、お酒を飲んだり、食べ過ぎたりする食生活や、睡眠不足などの生活習慣が乱れることも、血流不足の原因と考えられます。日頃のこうした習慣を見直すことも大切です。

嚙み合わせ

口が痛そう

意外なことに、噛み合わせが悪いと、噛むたびに顔や首の筋肉が歪んでいくという話があります。歯がうまく噛み合っていないと、咀嚼するたびに、噛み合わせの悪い歯のまわりの筋肉が引っ張られ、頭の重心が乱れ、その重みを支えている首や肩の筋肉に負担がかかるのだそうです。

実に、歯の噛み合わせは体全体に影響を及ぼしていて、スポーツ選手などは噛み合わせをよくすると記録も上がっていくのだとか。歯の噛み合わせをよくするには、ガーゼなどを丸め、奥歯全体で噛み、歯の力が奥歯へ均等にかかるように自分で調整していくというセルフケア方法があります。何をやっても肩こりがよくならない方、一度、試してみてはいかがでしょうか。

ストレス

ストレスで頭が痛い女性

ストレスは心や体を硬直させるもの。ストレスは、あらゆる世代のあらゆる層に降りかかる大きな現代病です。ストレスは睡眠障害を招く原因にもなり、睡眠不足により疲労がたまり、体中の血流は悪くなり、肩こりなどの症状はもちろん、さらに多くの症状が現れることになります。

とはいえ、ストレスのない社会で生きていくのは非常に難しいため、ストレスを浴びてもストレスを溜めないような方法を習得し、ストレスを解消する術を学んでいくことで、何とかストレスと共存していくようにしていかなければなりません。運動を取り入れる、お風呂でリラックスする、好きなことで気分転換をするなど、あなたに合った方法を見つけ、ストレスを解消できるようにしていきたいものです。

肩をすっきりさせよう!肩こりの解消法

寝起きしている女性

肩こりを解消させるためには、ストレッチなどの運動を取り入れるほか、ツボ押しなどのマッサージ、市販されているグッズを使って解消するなどの方法を取り入れていくようにしましょう。どうしても解消されない場合は、肩こりに効く薬などを服用していく方法もあります。

ストレッチ・体操

肩こりを解消するためのストレッチや体操は、肩こりに直接働くひとつの解消方法です。シチュエーションに合わせてさまざまな方法がありますので、日常的に取り入れていくことで、肩こりが少しずつ改善されていきます。

仕事の休憩時間に気軽に行えるものや、お風呂に入りながら行えるもの、夜、寝る前にリラックスしながら行えるものなど、日常の生活のリズムに合わせて、あなたのやりやすい方法を取り入れていきたいです。詳しいストレッチや体操の方法はこちらをご参照ください。

肩こりはストレッチで解消する!簡単なストレッチを動画で解説します!

ツボ押し

ツボ

肩こりを解消するためのツボもいろいろあります。ご自身で押せるツボなどは、日常のちょっとした隙間時間に刺激して、日々の肩こりをためないようにしていきたいものです。

肩がこると、日常のちょっとした動きもつらくなりますよね。放っておくと、症状が悪化することもありますので、取り入れやすい方法からはじめるようにしましょう。詳しいツボ押しについてはこちらをご参照ください。

肩こり・首こりが楽になる!肩こりに効くツボを押して刺激しよう!

肩こり解消グッズ

肩を冷やしている

ドラッグストアやスーパーなどでも気軽に手に取ることのできる肩こり解消グッズ。購入されている方も多いのではないでしょうか。あるいは、どんなグッズを使ったらいいのかよくわからず、買いそびれている方もいらっしゃるかもしれません。

ひとりではなかなかストレッチや体操などを持続するのが苦手な方は、かんたんにはじめられるグッズで肩こり解消法を見つけていくのも手です。詳細はこちらをご参照ください。

つらい肩こり解消に!磁気ネックレスおすすめ人気商品12選紹介

肩こりに効く薬

ある程度のセルフケアで解消することのできる肩こり。でも、なかなか症状が改善されなかったり、頭痛や吐き気といったほかの症状が現れたりしたら、専門の医療機関に相談するのもひとつです。肩こりに効く薬などもありますので、抱え込まずに相談してみましょう。

肩こりの原因を突き止めよう!

背伸びをしている女性

肩こりは現代人を苦しめる現代病のひとつとも言えます。肩こりを解消するためには、まずその原因を見つけ、対策を練っていくことが鍵となります。生活習慣や食生活を見直してみて、どこか原因になりそうな要因があるかどうか確認していきましょう。どうしてもわからない場合、専門の医療機関などに相談するのもひとつです。

肩こりは、頭痛などのほかの症状を引き起こすばかりか、体を動かそうという気持ちを削ぎ、気持ちがネガティブになったり、ふさがったりしてしまう原因にもなります。症状を放置せず、何とかして解消していくように、前向きに検討していきましょう。