歳をとると気になりだすのがお口の健康。口臭や歯の健康は元気に長生きするためには必要不可欠ですよね。
今回は『予防歯科に関するニュースレター<シルハPRESS> Vol.1 』の情報をピックアップしてお伝えいたします。
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歳をとってからに気になりだすのが「お口の健康」
日本の男性の平均寿命は80.98歳、女性は87.14歳と、長寿大国ですが※、歯の寿命は50~60歳代で、高齢になるにつれて歯を失う人が多いのが現状です。
70代の男女を対象に、健康の悩みについて伺ったアンケートによると「歯の衰え」が女性3位にランクイン。健康への後悔についても「歯の検診について」が1位となっています。 日本は欧米と比べて歯に対する意識が低く、”汚口大国”とも呼ばれ、予防歯科後進国となっています。
自身での予防は勿論のこと、加齢とともに体の機能が衰えると自力で口腔環境を整えることが難しくなるため、介護者が代わりに高齢者の口腔内に気を使ってあげる必要も出てきます。
予防歯科に関するニュースレター<シルハPRESS>第一回は、「高齢者のお口トラブルと効果的なケア方法」について、銀座トリニティデンタルクリニック福島一隆先生にお話を伺いました。
出典:お金と健康「シニアの後悔」トップ30/ 雑誌「プレジデント」2018.01.01号
銀座トリニティデンタルクリニック福島一隆先生
身体の老いとともに口の中も歯の摩耗や歯茎のやせ、あごや舌の運動機能の低下、口腔内が乾燥するドライマウスなど、様々な老化現象が起こります。
特に問題なのが、唾液の分泌量の低下です。高齢になると、噛む回数や力の低下・服用している薬の影響などで唾液量は減ってきてしまいます。 唾液には、 「潤滑作用」「粘膜保護作用」「咀嚼の補助作用」「洗浄作用」「消化作用」 「溶解作用」「緩衝作用」「抗菌作用」「排泄作用」「歯の再石灰化作用」など数多くの働きがあり、唾液量の減少により様々なトラブルが引き起こされます。
例えば、通常奥歯のくぼみにできやすい虫歯ですが、高齢者が虫歯になりやすいのは歯の根元。この要因の1つに、唾液量の減少があります。加齢で歯茎が緩んだところに、唾液が減って酸性度が上がると、エナメル質でコーティングされていない歯の根元に虫歯ができやすくなってしまうのです。
高齢者こそ、定期健診を!
①たくさん噛んで「サラサラ唾液」
唾液を出すためにできる、最も簡単なことはよく噛むこと。最近は柔らかい食べ物が増え、よく嚙まずにお茶やジュースで流し込むという人が増えています。嚙む機会が減り、唾液をうまく出せないと、口の中の環境悪化や機能の低下につながります。 目安は1口につき25~30回。たくさん噛んでサラサラ唾液を出しましょう!
サラサラ唾液は、体がリラックス状態にあり、副交感神経が活発に働くときに分泌されます。これが口の中を綺麗にしたり、飲み込むのを助けてくれます。
② 一日30回の「あいうべ体操」
高齢者は舌の筋肉が弱ることで口呼吸になりがちです。その結果、口内が乾燥し、唾液量が減ってしまっています。
そこでおすすめなのが、みらいクリニック今井一彰先生考案の「あいうべ体操」です。この体操は、 舌筋を鍛えることで、舌を正しい位置に戻し、口呼吸を抑制します。 やり方は簡単。以下の方法で舌の筋肉を鍛えられ、 口呼吸による唾液不足を解消することができます。
- 口を、大きく開いて「あ」
- 横に広げて「い」
- 前に突き出すように「う」
- 舌を突き出して下に 伸ばして「べ」
- ①~④のことを繰り返しゆっくり行うだけ。
1日30セットが目安です。
記事提供元:「予防歯科に関するニュースレター<シルハPRESS> Vol.1」
アークレイ マーケティング株式会社 シルハPR事務局宛
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