約3割が「オトナ矯正」!?矯正歯科医師に聞く! 大人女子の歯列矯正事情

 矯正経験者の約3割が「オトナ矯正」

米国では、子どもの矯正は親が出来る子供の将来へ向けてのギフトとも言われる「歯列矯正」。先進国の中でも、日本の”歯並び”に対する意識は低いとされており、日本に住む外国の方100名に「日本人の歯並びに対する印象」を伺った所、76%もの方が『日本人は歯並びが悪い』と回答しています。

年齢別歯科矯正

出典:厚生労働省 平成26年患者調査

実際、全国の有職女性300名を対象に行った「歯並びに対する意識調査」でも、『歯並びに自信がない』と答えた方は45.3%。また、『歯並びを矯正しようと思ったことがある』方が46.9%と、約半数の方が歯並びにコンプレックスを持っていることが分かります。そんな中、厚生労働省が行った「歯列矯正年齢」によると、20歳以上で矯正を行った人は約30%と、近年は目立たない装着器具も増え、大人になってから矯正治療を行う「オトナ矯正」も珍しくありません。

甘利佳之
この記事の監修者
アマリ歯科クリニック院長
非常勤甘利歯科医院矯正・インプラント担当
医療法人剣正会東上野歯科クリニック矯正担当
日本口腔インプラント学会専修医
OJ正会員
CIDCLUB理事
《経歴》
1996年 日本大学歯学部卒業
    中久木歯科矯正センター勤務
    甘利歯科医院勤務
1998年 The Tweed Course(Pre-Tucson Course)受講
1999年 アマリ歯科クリニック開業
2000年 Gore-Tex GTR・GBR Seminar受講東上野歯科クリニック開業参加(矯正担当)
2001年 Japanese ITI Symposium参加
2002年 Straumann(ITI)Master Course受講
2003年 Japanese ITI Symposium参加
2004年 くゑない塾受講
2005年 SJCD(補綴コース)受講
2006年 Japanese ITI Symposium(at Osaka)参加
2007年 Harvard School of Dental Medicine
    Department of Restorative Dentistry and Biomaterials Sciences
    ITI/Harvard Dental Implant Course受講(at Boston, Massachusetts)
    ---最優秀賞受賞(ケースレポート)
2008年 Straumann(ITI) 主催「クリニカルコーディネータ」セミナー受講
2009年 Japanese ITI Symposium(at Tokyo)参加
2010年 ITI World Symposium 2010 Geneva (at Geneva,Switzerland)参加
2011年 光機能化バイオマテリアル研究会 参加
    第4回世界舌側矯正歯科学会(at Osaka)参加
現在 アマリ歯科クリニック 院長
    非常勤 甘利歯科医院 矯正・インプラント担当
    医療法人剣正会 東上野歯科クリニック 矯正担当

《学会認定·資格·得意分野》
日本審美歯科学会
日本臨床歯周病学会
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本Tweed研究会
日本歯周病学会
JIADS(The Japan Institute for Advanced Dental Studies)
JSCT(JIADS study club tokyo)
SJCD(Society of Japan Clinical Dentistry)
OJ(Osseointegration Study Club of Japan)
CID CLUB
TAD研究会
CDRG.友の会会員
Esthetic Explorers
厚生労働省認可歯科医師臨床研修指導医
ITI Member
Straumannインプラント認定医
3iインプラント認定医
Astra Techインプラント認定医
日本歯周病学会 会員
Invisalign認定医
Incognito認定医
《メッセージ》
当院では、患者さん一人一人に合った治療計画をたてるためコミュニケーションを大切にしています。アマリ歯科クリニックは皆様にとって一生の「かかりつけの歯科医院」を目指しています。
コメント全文を表示

アマリ歯科クリニック 甘利佳之先生

大人の歯列矯正が増加!? 大人女子からニーズがある歯科矯正

一昔前までは、主に歯が成長を終える前の中学生くらいまでのお子さんが、歯並びを整える為に歯列矯正の治療を受けることが多かったものの、近年は成人後に歯列矯正を受ける方が増えています。顎の発達に合わせて矯正ができるお子さんと比べ、大人の歯は既にある程度、骨や歯の位置が固まっているため、矯正時に痛みを伴うこともありますが、矯正自体に年齢制限は無く、歯が丈夫な状態であれば矯正は可能です。最近は、当院でも30~40代女性の患者さんが増えています。歯列が揃うと、コンプレックス解消などの見た目は勿論のこと、歯みがきの際に磨き残しが減り、むし歯や歯周病になりにくくなるだけではなく、噛み合わせが整ったことにより頭蓋骨 のバランスが戻るケースもあります。

付けているのに目立たないものも!様々な種類の矯正器具

歯列矯正種類

恐らく皆さんが「歯列矯正」と聞いて真っ先に思い浮かべるのが、歯の表側に矯正器具であるブラケットを付ける「ブラケット矯正」ではないでしょうか? ブラケットは、一般的にイメージされる金属製の他にも、審美ブラケットとも呼ばれる、透明やセラミック製の白いタイプもあり、合わせてワイヤーも白色コーティングのものを使用すれば、遠目からでは 目立たなく、特に大人の女性に人気です。更に目立たないのは、歯の裏側にブラケットとワイヤーを付ける「裏側(舌側)矯正」です。裏側(舌側)のみに矯正器具を付けているので、外から見るとほとんど分かりません。「インビザライン」という、透明なマウスピースを使用した矯正治療もあります。全体はもちろん、部分的な治療も可能です。

矯正器具は、個人の歯並びの状態によって向き・不向きがあります。また、器具によって矯正にかかる年数も異なります。かかりつけ医に相談しながら、自分に合った矯正器具を選ぶことが大切です。

歯の状態に合わせた治療計画を!

歯列矯正は長期にわたるため、治療計画が必要となります。今すぐ歯並びを治したい!と思っても、歯周病やむし歯になっている方は、治療を済ませて健康な状態にしてからでなければ始められません。また、インプラント治療が、矯正で歯を動かすときの妨げになるケースもあります。 現在の歯の状態からどのように治療を進めるのか、かかりつけ医に相談しながら適切なプランニングを行い、 美しい歯を目指しましょう。

記事提供元:「予防歯科に関するニュースレター<シルハPRESS> Vol.3」

アークレイ マーケティング株式会社 シルハPR事務局宛

差し歯が気になる人にはこちらの記事がおすすめ