リップメイクをした時にふと気になる唇のくすみ、なんとかしたいと悩んでいませんか?繊細なパーツである唇は体調や環境の変化によってくすみやすく、こまめなお手入れが必要です。もっと口紅のカラーを楽しみたい、ぷるんと明るく弾むような唇になりたい……そんな方のために唇のくすみの原因とケア方法を教えます!
唇のくすみの原因
血行不良による唇のくすみ
唇の色がどんよりくすんだように見えるのには、血行不良が関係しています。唇の表面の皮膚はとても薄く、血管の色がダイレクトに出るパーツです。貧血や体の冷えによって血行が悪くなると唇の色が青っぽくくすみ、不健康な印象を与えてしまいます。
刺激、摩擦で唇のくすみ
無意識のうちに唇を触ったり、1日に5回以上リップクリームを塗りなおしてしまう……そんな場合は、刺激や摩擦によって唇がくすんでいる可能性があります。唇の皮膚が刺激や摩擦を受けると、メラニン色素が作られ皮膚が黒っぽくくすんでしまうのです。
口紅の色素が残っている
普段から落ちにくい口紅を使っていると、唇に残った色素が原因でくすむことがあります。色落ちしにくいティントリップは、唇の縦じわに色素が残りやすいため注意しましょう。ティントリップに含まれる染料は角質までにしかしみ込まないため、ターンオーバーすれば色素によるくすみは消えます。染料によるくすみが気になる場合は、ティントリップをしばらくお休みして色が自然に落ちるのを待ちましょう。
炭水化物・甘いものの食べすぎ
唇表面が黄色っぽくくすんでいる場合は、糖化現象が起きている可能性があります。糖化とは、タンパク質が糖と結びついて起こる現象です。肌細胞が糖化すると老化してしまい、黄色っぽくくすむのが特徴です。炭水化物や甘いものを必要以上に食べ過ぎると肌細胞が糖化してしまうため、普段の食生活に気をつけましょう。
紫外線のダメージで唇がくすむ
唇は肌と同じように紫外線によるダメージを受けるパーツです。顔や体はきちんと日焼け止めを塗っていても、唇のUVカットはしていない……という方は多いはず。紫外線量が多い季節は短時間外に出るだけでも唇が日焼けしてしまうため、紫外線対策をしっかり行いましょう。
タバコの影響
ニコチンやタールなどが含まれているタバコは、唇のくすみを引き起こす原因のひとつです。喫煙は血流の悪化や肌の新陳代謝を低下させてしまうため、唇のくすみにつながります。
喫煙をしていても運動や食事で健康を保つ努力をしていれば唇はくすみませんが、食生活の乱れや運動不足を抱えているとくすみやすくなるのです。
病気によるくすみ
普段から生活習慣やリップケアに気をつかっているのに唇がくすむなら、病気が隠れているかもしれません。内臓疾患があると唇の色がくすむことがあるため、体調不良を感じているなら一度医師に相談してみましょう。
唇の色素沈着の原因と対策方法
唇の色素沈着の原因
唇のくすみにつながる色素沈着は、紫外線や摩擦などによって引き起こされます。色素沈着によるくすみは、血流悪化や糖化によるくすみとは原因や対策方法が異なることを覚えておきましょう。
色素沈着とは、唇の皮膚組織にメラニン色素が定着しシミ・くすみとなって残ることです。主に、以下のような原因が考えられます。
- 紫外線による日焼け
- メイク残りによるダメージ
- クレンジングや保湿時の摩擦ダメージ
- 炎症によるダメージ
唇が黒っぽくくすんでしまっている場合は、これらが原因で色素沈着を起こしている可能性が高いです。正しくケアをして、皮膚組織に残ったメラニン色素を排出させましょう。
唇の色素沈着の対策方法
唇の黒っぽいくすみを消すなら、紫外線・摩擦・炎症の3つを避けるリップケアが大切です。まずは色素沈着の大きな原因である紫外線対策から始めるといいでしょう。UVカット機能がついたリップクリームを使う、美白効果があるリップクリームで保湿する対策が有効的です。
紫外線対策と同じくらい重要なのが、唇に摩擦を与えないケアを徹底すること。普段リップクリームを塗るときに、ついつい力を入れていませんか?この保湿のやり方は唇表面を傷つけ、くすみの元になるためやめましょう。クレンジングで唇をこすってしまう癖がある方も要注意。唇をなでるようなやさしいタッチで保湿やクレンジングを行ってください。
くすみの唇のケアする方法
UVカットできるリップクリームで保湿する
紫外線をカットするリップクリームで保湿すると、色素沈着だけでなく乾燥や炎症によるくすみもブロックできます。皮膚組織を傷つけてしまう紫外線をしっかりカットすれば、さまざまなトラブルをケアできるのです。
日中リップメイクをしているときは、下地としてUVカットできるリップクリームを使ってみてください。唇にツヤをプラスしたい場合は、UVカットできるリップグロスを使うのがおすすめです。就寝中はUVカット対策は必要ないため、日中用と夜用のリップクリームをそれぞれ使い分けましょう。
リップスクラブを取り入れてみる
唇表面の皮が厚くなり、ごわごわするときはリップスクラブを取り入れてみてください。リップスクラブとは、砂糖などのスクラブ成分が入った洗い流し専用のリップケア製品です。砂糖などの粒で角質を削り、ごわつきをオフしてなめらかな状態に整える効果があります。
リップスクラブは唇に不要な角質がたまってしまったときだけ使いましょう。唇の皮膚が薄い方が使うと摩擦刺激を受ける原因となってしまうため、唇の皮が厚くなりやすい体質の方におすすめです。
週に1~2回程度リップスクラブで角質を除去し、スクラブケアの後はリップクリームで保湿しましょう。やりすぎは唇に負担をかけてしまうため、頻度は多くても週2回までにとどめておくのがベストです。
唇のパック
唇の乾燥がひどい場合は、パックを行って集中ケアしてみましょう。リップクリームやリップ美容液などを多めに唇に塗り、小さく切ったラップをかぶせて保湿ケアをしてください。5分程度放置したら唇に残ったクリームや美容液を軽く拭き取り、指でなじませればケア完了です。
パックに使う保湿アイテムは、美容液成分がたっぷり入った製品がおすすめです。食品用のハチミツやヨーグルトは、荒れた皮膚組織に塗ってしまうとアレルギーを引き起こす可能性があるためおすすめできません。必ず唇専用の保湿アイテムを使いパックを行いましょう。
甘いものや糖質の摂り過ぎに気をつける
唇のくすみを根本から解決するなら、甘いものの摂り過ぎに注意する必要があります。間食で甘いクッキーやチョコレートを食べてしまうなら、糖分を含まないものに変えるなど工夫してみてください。
糖質は生命の維持に欠かせない栄養素のひとつであるため、無理にカットしすぎる必要はありません。甘いジュースを飲む習慣があるならお茶に変える、早食いする癖があるならばゆっくり食べる、ご飯のおかわりを我慢するなど少しの努力を重ねていけばくすみの予防につながります。
糖質と上手に付き合うには、急激に血糖値を上げない「低GI食品」を積極的に摂取するのがポイントです。糖質の過剰な制限は精神的にも肉体的にも辛いため、無理に制限しようとせず糖化を起こしにくい食材を取り入れることを意識してください。
唇のエクササイズ
血行不良や乾燥によって唇が青っぽくくすんでしまうなら、エクササイズを行ってみましょう。唇の周りにある筋肉である口輪筋(こうりんきん)を鍛えることで、血色をアップさせられます。
誰でも簡単にできるエクササイズでおすすめなのは、口をふくらませる・しぼませるを繰り返すものです。
- 口をふくらませた状態で5秒間キープする
- 口を思いっきりしぼませ、5秒間キープする
- これを3セット繰り返す
このエクササイズを行うと、唇周辺の筋肉が刺激され血行がアップします。唇の血色がアップするだけでなく、顔のシェイプアップ効果も期待できるエクササイズです。顔全体のリンパの流れをよくしたいなら、このエクササイズを行いながら目を見開くようにするといいでしょう。
マッサージで血行を良くする
唇の血色が悪く不健康に見えるのがコンプレックスなら、定期的なマッサージケアを行ってみてください。マッサージケアには、ワセリンやミツロウなど滑りがいいオイル・ワックス成分を配合したリップクリームがおすすめです。方法と手順は以下を参考にしてください。
- クレンジングを済ませる
- 清潔な唇にリップクリームを多めに塗る
- 唇の中心から口角に向かって薬指で円を描くようにマッサージする
- 唇全体のマッサージを1セットとし、2~3セット行う
このケアを週に2~3回行いましょう。やり過ぎは摩擦ダメージを与えてくすみを悪化させてしまうため、唇の状態を見ながら頻度を調節してみてください。マッサージ時に指に力を入れてしまうと皮膚組織を傷つけてしまうため、唇の上を滑らせるような感覚で行いましょう。
ビタミン類など色素沈着を防ぐ栄養素を摂る
唇のくすみを体の内側からケアするなら、肌の代謝をサポートするビタミン類などの栄養素を摂取しましょう。普段の食事に野菜やフルーツを取り入れ、足りない分はサプリメントで補ってください。粘膜や肌の健康を保つには、ビタミン類と一緒にミネラルを摂るのもおすすめです。
肌の生まれ変わりをサポートしてくれる亜鉛や、老廃物の排出を手伝うカリウム・マグネシウムなども積極的に取り入れてみましょう。サプリメントをたくさん飲むのは苦手……という方は、さまざまな栄養素を少しずつ補える「マルチビタミン・マルチミネラル」と表記されたサプリメントがおすすめです。普段水分摂取量が少ない方は、硬度が高いミネラルウォーターを飲んでみましょう。
レーザーで唇のくすみを消す方法
紫外線ダメージによってできた唇のシミは、リップケアや生活習慣の見直しだけでは改善できないケースがあります。くすみをすぐに消したい……と悩んでいるなら、レーザー治療を検討してみてください。
レーザー治療とは、肌のメラニン色素に強い光を当ててシミを消す医療行為のことです。美容皮膚科などのクリニックで受けることができます。料金はクリニックによって大きく違い、3~10万円と開きがあるのが現状です。唇のシミの数や大きさによっても料金が変わるため、口コミだけを頼りにせず診察を受けて料金を確認してみましょう。
レーザー治療を受けたい場合は、医師の診察を経て治療が可能と判断されれば実施できます。レーザーの照射自体は5~10分程度で完了しますが、2週間程度のダウンタイムが発生することを覚えておきましょう。
このダウンタイムとは、レーザー治療による腫れ・かさぶたが発生する期間のことです。ダウンタイム中はメイクができず、紫外線を浴びていけないなどの注意点があります。
くすみ唇のメイク方法
唇のくすみは保湿ケアや生活習慣を見直すことで改善していきますが、すぐに結果は現れません。今日すぐに唇のくすみを隠したい……という場合は、コンシーラーを使ったリップメイクをしてみましょう。
唇のくすみが気になる時は、口紅を塗り重ねるよりもコンシーラーで色を整えるのが効果的です。ベージュやピンクなどのリップ専用コンシーラーで唇の色をカバーし、その上から口紅やリップグロスを使いましょう。
濃い色を使おうとすると悪目立ちしてしまうため、クリアな発色のレッド・ピンク・コーラルカラーなどでリップメイクしてください。青みのあるレッドやピンクは血色感を出しにくいため、赤みのあるカラーを選ぶといいでしょう。ラメやパールが多く入っている口紅やグロスは唇が悪目立ちしてしまうため、ギラギラしない発色の口紅やグロスがおすすめです。
くすみケアであこがれの唇をゲットしよう
口紅やグロスを塗っても血色感が出ないと悩んでいるなら、くすみを解消するケアを始めてみましょう。くすみの原因はさまざまで、生活習慣や唇の状態をチェックして体質に合うケアを見極める必要があります。青っぽくくすむなら血行改善を、紫外線ダメージでくすむならUV対策をしてください。
唇のケアは外側から保湿するだけでなく、食事面の見直しも大切です。ビタミンやミネラルの不足を感じるならサプリメントなどで補い、糖化が気になるなら糖質の摂り方を工夫してみてください。
くすみのないぷるんと明るいピンク色の唇を目指して、正しいリップケアをしていきましょう!