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矯正経験者の約3割が「オトナ矯正」
米国では、子どもの矯正は親が出来る子供の将来へ向けてのギフトとも言われる「歯列矯正」。先進国の中でも、日本の”歯並び”に対する意識は低いとされており、日本に住む外国の方100名に「日本人の歯並びに対する印象」を伺った所、76%もの方が『日本人は歯並びが悪い』と回答しています。
実際、全国の有職女性300名を対象に行った「歯並びに対する意識調査」でも、『歯並びに自信がない』と答えた方は45.3%。また、『歯並びを矯正しようと思ったことがある』方が46.9%と、約半数の方が歯並びにコンプレックスを持っていることが分かります。そんな中、厚生労働省が行った「歯列矯正年齢」によると、20歳以上で矯正を行った人は約30%と、近年は目立たない装着器具も増え、大人になってから矯正治療を行う「オトナ矯正」も珍しくありません。
アマリ歯科クリニック 甘利佳之先生
大人の歯列矯正が増加!? 大人女子からニーズがある歯科矯正
一昔前までは、主に歯が成長を終える前の中学生くらいまでのお子さんが、歯並びを整える為に歯列矯正の治療を受けることが多かったものの、近年は成人後に歯列矯正を受ける方が増えています。顎の発達に合わせて矯正ができるお子さんと比べ、大人の歯は既にある程度、骨や歯の位置が固まっているため、矯正時に痛みを伴うこともありますが、矯正自体に年齢制限は無く、歯が丈夫な状態であれば矯正は可能です。最近は、当院でも30~40代女性の患者さんが増えています。歯列が揃うと、コンプレックス解消などの見た目は勿論のこと、歯みがきの際に磨き残しが減り、むし歯や歯周病になりにくくなるだけではなく、噛み合わせが整ったことにより頭蓋骨 のバランスが戻るケースもあります。
付けているのに目立たないものも!様々な種類の矯正器具
恐らく皆さんが「歯列矯正」と聞いて真っ先に思い浮かべるのが、歯の表側に矯正器具であるブラケットを付ける「ブラケット矯正」ではないでしょうか? ブラケットは、一般的にイメージされる金属製の他にも、審美ブラケットとも呼ばれる、透明やセラミック製の白いタイプもあり、合わせてワイヤーも白色コーティングのものを使用すれば、遠目からでは 目立たなく、特に大人の女性に人気です。更に目立たないのは、歯の裏側にブラケットとワイヤーを付ける「裏側(舌側)矯正」です。裏側(舌側)のみに矯正器具を付けているので、外から見るとほとんど分かりません。「インビザライン」という、透明なマウスピースを使用した矯正治療もあります。全体はもちろん、部分的な治療も可能です。
矯正器具は、個人の歯並びの状態によって向き・不向きがあります。また、器具によって矯正にかかる年数も異なります。かかりつけ医に相談しながら、自分に合った矯正器具を選ぶことが大切です。
歯の状態に合わせた治療計画を!
歯列矯正は長期にわたるため、治療計画が必要となります。今すぐ歯並びを治したい!と思っても、歯周病やむし歯になっている方は、治療を済ませて健康な状態にしてからでなければ始められません。また、インプラント治療が、矯正で歯を動かすときの妨げになるケースもあります。 現在の歯の状態からどのように治療を進めるのか、かかりつけ医に相談しながら適切なプランニングを行い、 美しい歯を目指しましょう。
記事提供元:「予防歯科に関するニュースレター<シルハPRESS> Vol.3」
アークレイ マーケティング株式会社 シルハPR事務局宛
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