鼻の毛穴が黒くなって「いちご鼻」が目立つようになると、鏡を見るのも恐ろしいですよね。いちご鼻というと、毛穴に角栓が詰まることによって起こるイメージがあると思います。
その認識ももちろん間違いではないのですが、実は、鼻の毛穴から生えてきた毛のせいで、いちご鼻に見えることもあるのです。今回は、鼻の毛穴から生えてくる毛の正体と、その安全な除去方法について紹介したいと思います。
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イチゴ鼻の毛穴はムダ毛のせいかも
鼻にボツボツができて黒くなると、なんだか不潔に見えてしまうから困りますよね。そんな鼻のことを「いちご鼻」何で言うこともありますが、実際に毛の生えてきた鼻は、イチゴなんて可愛いイメージではありません。
いちご鼻というと、毛穴に皮脂や汚れ、老廃物などが詰まって、それが酸化することによって黒くなる、イメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その認識はほぼ100%正しと言ってよいと思うのですが、まれに、鼻の角栓をちゃんと処理しているのに、いちご鼻が治らないというケースもあるのです。
その際に考えられるのが、鼻の毛穴から生えてきているムダ毛です。「鼻からムダ毛!?」と驚かれるかも知れませんが、鼻にも毛穴がある以上、毛が生えてきても何ら不思議はないのです。
鼻から生えてきたムダ毛は、身体の他の場所から生えてきたムダ毛と同様、慎重に処理しなければなりません。そうしないと、かえっていちご鼻の悪化するケースがあるからです。
鼻から生えてきたムダ毛の正しい処理の仕方について解説する前に、そもそも、鼻から生えてきているムダ毛の正体はなんなのかについて知っておくことが重要です。
鼻の毛穴から生えている毛の正体は「産毛」である
鼻からムダ毛が生える可能性があるということに、驚かれた方も多いことと思います。では、鼻から生えているムダ毛の正体はなんなのでしょうか。それは、「産毛」であることが分かっています。
鼻の毛穴から生えている産毛とは
鼻の毛穴から生えていちご鼻の要因の1つになっているムダ毛は、産毛だと考えられています。ご出産を経験した方ならご存知のことと思いますが、赤ちゃんには生まれた瞬間から、細くて柔らかい毛が生えています。
頭部に生えているものは成長して髪の毛となりますが、生まれたときに、背中や肩などに生えている毛は、いずれなくなってしまいます。
このような毛のことを医学的には「産毛(さんもう)」と呼んでいますが、鼻から生えてくる毛はもちろん産毛(さんもう)ではありません。
鼻から生えてきている毛は、産毛(さんもう)のように、細くて柔らかく、ごく薄い毛のことを言い、産毛にちなんで産毛(うぶげ)と呼ばれているのです。
鼻の産毛が目立つ理由
鼻にも産毛の生えることがあるということですが、なぜ、鼻の産毛は目立ってしまうのでしょうか。鼻の産毛が目立ってしまう原因としては、以下の2つの理由があげられています。
角栓に毛束が閉じ込められている
髪の毛もそうですが、1つの毛穴から1本しか毛が生えてこないとは限りません。鼻の毛穴もそうで、複数の毛が1つの毛穴から顔を出す可能性があります。
ところで、鼻は顔の中でも皮脂の分泌量が多い場所なので、皮脂がほこりや汚れ、老廃物などと混じり合い、毛穴をふさいでしまうリスクが高いです。
そのため、鼻に角栓ができるわけですが、その角栓のせいで産毛が外に顔を出すことができず、角栓によって産毛の束が閉じ込められることもあります。そのため、毛穴が黒く目立ってしまうのです。
日本人は黒い毛で目立ちやすい
私たち日本人は黄色人種と呼ばれており、どちらかというと皮膚色の白い人が多いです。その割には毛の色が黒々としているので、毛穴に産毛が詰まると、ブツブツと黒く見えてしまうのです。
鼻のうぶ毛処理のメリット
ここまでの説明で、いちご鼻になるメカニズムと、産毛がリスクファクターとなっていることをご理解頂けたことと思います。では次に、鼻のうぶ毛を処理することによって、どのようなメリットが得られるのかについて見ていきたいと思います。
鼻の黒ずみが解消される
鼻のうぶ毛処理をおこなうことでえられるメリットとしては、鼻の黒ずみが解消される、ということがあげられます。鼻のうぶ毛を処理しようと考えている人のほとんどが、鼻の黒ずみが気になっている人だと思います。
鼻は顔のパーツの中でもっとも前方へと飛び出している部分なので、それだけ人の目に触れやすいということもできます。
そのように前へと飛び出ている鼻が黒ずんでいると、相手によくないイメージを与えてしまうことがあります。また、毎朝鏡で自分の顔を見るときにも、黒ずんだ鼻が気になることとなります。
「もしかして、自分の鼻は黒ずんでみれらているのではないか」とか、「いつ見ても鼻の黒ずみが気になる」などというのは、精神衛生上もよくありません。
鼻のうぶ毛を処理することによって、鼻の黒ずみが解消されれば、見た目がよくなることはもちろんのこと、精神的にも楽になることができるという訳なのです。
化粧のりが良くなる
鼻のうぶ毛処理をおこなうことでえられるもう1つのメリットとしては、お化粧のノリがよくなるということがあげられます。
鼻に限ったことではありませんが、うぶ毛が出ていると、その分だけお化粧のノリが悪くなってしまいますよね。ましてや、鼻から顔をのぞかせているうぶ毛は黒いですから、余計にお化粧でカバーすることが難しいのです。
鼻のうぶ毛がなくなれば、お化粧のノリもよくなりますし、顔全体を白く見せることも可能となります。後で詳しく紹介しますが、鼻のうぶ毛を処理するためには、鼻の余分な皮脂を取り除く必要があります。
鼻から余分な皮脂が取り除かれれば、そもそも角栓の詰まるリスクが低下するわけです。そういった意味でも、鼻のうぶ毛処理は重要だということなのです。
鼻の毛穴から生えている毛を処理する方法
それではいよいよ、気になる鼻の毛穴から生えている毛を処理する方法について、見ていきたいと思います。また、その際におすすめのアイテムについても併せて紹介しますね。
ホットクレンジングで鼻の角栓を除去する
鼻の毛穴から生えている毛を処理する際にはまず、毛穴に毛を閉じ込める「フタ」となっている、角栓を取り除くことが重要です。そして、角栓を取り除くためには、ホットクレンジングをおこなう必要があります。では、ホットクレンジングはどのようにしておこなえばよいのでしょう。
ホットクレンジングのやり方
ホットクレンジングとは、簡単にいうと、発熱する成分を配合しているクレンジングを用いて、洗顔することを意味します。
ホットクレンジングをすることで皮膚を温め、それによって毛穴を自然に開き、中に詰まっている角栓を出しやすい状態にするのです。
毛穴が閉じている状態で角栓を無理やり引っこ抜いてしまうと、かえって毛穴が目立つ結果となりかねません。
ホットクレンジングで毛穴を広げてから角栓を取り除いた場合、平熱に戻れば毛穴は元通りに閉じていきます。その際、すでに角栓は取り除かれているため、鼻の黒ずみもなくなるという訳なのです。
鼻の毛穴におすすめクレンジング
鼻の毛穴から生えている毛を処理する際には、ホットクレンジングをおこなうことが重要だということでした、では、ホットクレンジングをおこなう際におすすめのクレンジングをピックアップして3つ紹介しておきたいと思います。
オルナ オーガニック クレンジング ジェル
「オルナ オーガニック クレンジングジェル」は、毛穴の開きや黒ずみが気になっている人におすすめのクレンジングジェルです。通信販売で有名なアマゾンでも、売れ筋No.1を獲得しています。
また、お肌にとって有害なパラベンや鉱物油、合成着色料やアルコール、合成香料やシリコン、紫外線吸収剤などをまったく使用していないので、敏感肌の人でも安心して使用できます。
マナラ ホットクレンジングゲル
「マナラ ホットクレンジングゲル」は、洗浄力の高い合成界面活性剤を使っておらず、鉱物油や香料、パラベンやエタノールなども使用していないので、敏感肌の人でも安心して使用できます。
「マナラ ホットクレンジングゲル」には、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドといった保湿効果の高い成分が含まれており、気になる鼻の黒ずみを改善するとともに、肌環境も良好に導いてくれます。
また、カプセル化パパインの働きによって、古くなった角質を除去し、ターンオーバー(皮膚の新陳代謝)を促進してくれます。
薬用 ニキビケア クレンジング
「薬用ニキビケアクレンジング」には、ニキビや吹き出物、いちご鼻、毛穴汚れを改善・予防する効果があります。そのため、女性だけではなく、男性にもおすすめのクレンジングとなっています。
先に紹介した2つのクレンジングも、香料や着色料、パラベンや石油系合成界面活性剤、アルコールやシリコンなどを使用していませんが、「薬用ニキビケアクレンジング」はさらに、酸化防止剤やエタノールも使用していないという徹底ぶりから、敏感肌の人にも嬉しいクレンジングとなっています。
「薬用ニキビケアクレンジング」には、ハーブの一種であるセージから抽出されたエキスが配合されています。セージ抽出エキスには毛穴を引き締める効果があるので、毛穴を目立たなくさせることができます。
また、「薬用ニキビケアクレンジング」にはサボンソウ抽出エキスも配合されています。サボンソウ抽出エキスには、毛穴に詰まっている皮脂や汚れを落す働きがあります。このダブルの働きで、鼻の黒ずみを改善してくれるという訳なのです。
洗顔で鼻の表面の汚れを綺麗にする
ホットクレンジングで角栓や鼻のムダ毛を取り除いたら、再び角栓が詰まることのないよう、鼻の表面を清潔に保つ必要があります。では、どのようにして鼻の表面を清潔に保てばよいのでしょう。
鼻の表面の汚れを綺麗にする洗顔の仕方
鼻の表面をきれいに保つには、正しい洗顔法を身につけることが重要です。ただ洗顔料を用いてジャブジャブ顔を洗えばいいというものではありません。
まず、洗顔をする前に、手をキレイに洗っておきましょう。顔を洗うことにばかり気を取られて、手をキレイにせずにいると、手に付着しているたくさんの細菌によって、顔の皮膚があらされてしまいます。
顔を洗う際には、洗顔料をしっかりと泡だてて、泡で汚れを包み込むようなイメージで、優しき顔を洗いましょう。決してゴシゴシとこすってはいけません。
また、あまりに熱いお湯で洗顔すると、顔にとって必要な皮脂までも奪ってしまいます。顔を洗うときには35度程度のぬるま湯にしておきましょう。
顔を洗ったあとには、タオルに水分を吸わせるイメージで、優しく顔を引きましょう。やはりゴシゴシこすることは厳禁です
鼻の毛穴におすすめ洗顔料
鼻の皮膚を清潔に保つためには、洗顔料によって「正しい洗顔」をおこなうことが重要です。その際におすすめの洗顔料を、ピックアップして3つ紹介しておきますね。
薬用 フィス ホワイト 洗顔 無添加
「薬用 フィス ホワイト 洗顔 無添加」には、お肌にとって有害な添加物が含まれていないので、敏感肌をはじめ、さまざまな肌タイプの人のおすすめの洗顔料となっています。
有効成分の「シメン-5-オール」や「グリチルリチン酸ジカリウム」の働きによって、皮膚をキレイに洗浄するだけでなく、皮膚の雑菌も取り除いてくれます。
また、「薬用 フィス ホワイト 洗顔 無添加」は通常の化粧品ではなく、医薬部外品にカテゴライズされていることから、その効果の高さが期待されています。
オルナ オーガニック 泥洗顔フォーム
「オルナ オーガニック 泥洗顔フォーム」は、その名の通り、泥洗顔をウリにした洗顔料となっています。特に、毛穴の開きや黒ずみに悩まされている人向けに開発されたという経緯があります。
泥と言っても茶色っぽくはなく、付属の専用ネットを用いると、驚くほど濃密な白い泡ができます。その泡によって皮脂汚れなどを包み込み、効率よく洗顔できるのです。
「オルナ オーガニック 泥洗顔フォーム」は子供でも安心して使える成分でできているので、敏感肌の人でも安心です。
フラーレン配合メンズエイジングケア[洗顔]
「フラーレン配合メンズエイジングケア[洗顔]」は、エイジングケアをおこないたい男性におすすめの洗顔料です。日本で初めてフラーレン(海綿末:かいめんまつ)を配合した洗顔料で、毛穴の黒ずみをしっかり取り除いてくれます。
年齢とともに毛穴の開きや黒ずみが気になってきた、という男性におすすめの洗顔料となっています。
スキンケアで毛穴を引き締める毛穴ケア
毛穴を引き締めるためには、日々のスキンケアが重要となってきます。では、毛穴を引き締めるためには、どのようなスキンケアを心がければいいのでしょう。
化粧水で保湿する
毛穴を引き締めるためには、化粧水で保湿をおこなうことが重要です。上で紹介したクレンジングや洗顔料を利用すれば、毛穴をキレイにすることは可能です。
ただ、毛穴をキレイに保つためには、毛穴の保湿をおこなって、皮脂とのバランスをとることが重要となります。なぜなら、毛穴が開く原因の1つが、皮脂の過剰な分泌だからです。
皮脂は私たちの皮膚を外部の刺激から守ってくれていますが、皮膚が乾燥すると、必要以上に皮脂が分泌されることとなり、毛穴が開くリスクファクターともなってしまいます。
そのため、皮膚は常に適度な水分で覆われている必要があるのです。そのため、クレンジングや洗顔をおこなったあとには、必ず化粧水でうるおいを与えるようにしましょう。
引き締め効果のある成分が含まれている美容液を使う
化粧水でお肌にうるおいを与えたら、お肌の引き締め効果がある美容液を使うというのも1つの手です。お肌の引き締め効果がある美容成分としては、ハマメリスエキス、オトギリソウエキス、ビタミンC誘導体などがあります。
これらの成分を配合した美容成分でお肌に栄養を与えたら、それに「フタ」をするため、乳液やクリームを塗ることも忘れないようにしましょう。化粧水で与えたうるおいも閉じ込めることができますよ。
鼻毛穴の毛を処理する間違った方法
鼻の毛穴の毛を処理することには、細心の注意が必要とされます。間違った方法で処理すると、かえって毛穴が目立つ結果ともなりかねないからです。そこで、間違った処理法を紹介しておきたいと思います。
毛抜き
鼻のうぶ毛を処理するときに、もっともやってはいけないことが、毛抜きを用いて鼻のうぶ毛を抜くということです。皮膚にとってもっとも避けるべきことは、「乾燥」と「摩擦」です。
洗顔後にタオルでゴシゴシこすることさえ避けた方が良いというのに、毛抜きでうぶ毛を抜くなど論外です。毛穴の内部を傷つけ、炎症や細菌繁殖を起こすリスクが増大してしまいます。
鼻パック
鼻パックを使用することによって、毛穴をすっきりさせるということが一時期流行しました。ただ、鼻パックで角栓を除去することには、賛否両論あるようです。
先ほども紹介したように、皮膚にとって摩擦は避けたいことの1つです。鼻パックを貼ってそれをはがす際には、皮膚に多大なダメージを与えてしまいます。
また、毛穴がちゃんと開いていないのに、強力な粘着力で無理やり角栓を引っこ抜いてしまうと、かえって毛穴が大きくなり、目立つこととなりかねません。やはり鼻パックは避けが方がよいでしょう。
カミソリ
鼻のうぶ毛をカミソリでそることも控えましょう。繰り返しになりますが、皮膚にとって摩擦は巨棘避けるべきです。素人がカミソリで剃毛すると、皮膚に大きなダメージを与えてしまいます。
除毛クリーム
ムダ毛処理をするときに、除毛クリームを利用されている方も多いと思います。鼻のムダ毛をカミソリで剃ってはいけないのなら、除毛クリームを使うのはどうなのでしょう。
結論から言うと、顔のムダ毛に対して除毛クリームを用いるのはNGです。なぜなら、顔の皮膚は手足の皮膚に比べデリケートにできているからです。
皮膚科で鼻毛穴の毛を処理してもらう方法
ここまで、鼻の毛穴から生えてムダ毛の処理法などについて解説してきましたが、いったん鼻が黒ずんでしまうと、自分で対処するのはなかなか大変です。そのような場合、皮膚科で処理してもらうという手もあります。
鼻のうぶ毛を処理する際には、ケミカルピーリングや吸引、各種のレーザー治療など、その人に合った治療法が用いられることとなります。
一般的に、鼻の毛穴の処理をおこなう際には、1回につき15000円から20000円程度かかるということです。ただ、鼻の毛穴処理は自由診療となるので、皮膚科によって値段が異なっています。
施術時間はおよそ40分程度で、1ヶ月に1回の施術を、半年から1年かけておこなっていきます。これくらい、鼻の黒ずみは治しにくいということなのです。
鼻毛穴の毛処理は正しい方法で
鼻が黒ずんでしまう原因が、産毛であったとは驚きでしたね。また、角栓によって産毛が詰まると、余計に鼻の黒ずみが目立ってしまいます。いったん鼻が黒ずんでしまうと、そうそう簡単に直すことができません。
あまりに黒ずみがひどい場合には、皮膚科医に相談するとよいでしょう。その後、自分でもできるケアをしっかりとおこない、二度と毛穴が黒ずまないようにしましょう。