口元・口周りのしわの5つの原因と改善する3つの方法を紹介します!

口元にできるしわ、気になりますよね?大笑いした後にできるしわは幸せの証ともいえますが、見た目年齢を大きく老けさせます。特に乾燥肌の方は注意が必要ですね。口周りは皮膚が薄くデリケートで、日ごろからきちんとケアしないとどんどんしわが増えてしまいます。

「口元のしわを改善して若々しくなりたい!」という方に向けて、スキンケアやマッサージ、食生活で気を付けるポイントをご紹介いたします!(特定のスキンケアグッズを紹介する記事ではありません。)

口元・口周りのしわの種類と原因

老け顔

加齢によるしわ

口元のしわの原因は、まず加齢が挙げられます。ケアを怠ると、口元は加齢による乾燥やたるみ、筋力の低下などでどんどんしわができてしまいます。口元は顔の中でも下にあるので、顔全体のたるみがたまってラインが崩れやすいのです。

口元の乾燥によるしわ

口元のお肌が乾燥しても、しわができてしまいます。特に乾燥によるしわは「ちりめんじわ」と呼ばれる、細かいしわがたくさん集まっていることが特徴です。笑うとよりしわが目立つので、なるべく笑顔を作らないようにしている人もいるほどです。

口元のしわの原因は筋肉が衰えている

たるみ

口元には「口輪筋」などの表情筋があります。加齢とともに筋力が衰えると口元にしわができますし、ふだんパソコンやスマホばかり使って表情を使う機会が減った若い人でも筋肉の衰えによるしわはできてしまいます。

ほうれい線だけではなく、口元からあごに向かってできる「マリオネットライン」も口元の筋力が原因でできるしわです。マリオネットラインはうっすらあるだけでも見た目がかなり老けてしまうので、早めの予防が肝心です。

ダイエットによるしわ

間違ったダイエット方法でも、口元のしわが目立ちます。(もちろん、しわが目立つようなダイエットは失敗でしかありません。)過度な食事制限でやつれても口元のしわは目立ちますし、女性ホルモンの低下やたんぱく質不足で健康なお肌が作られないときも、口元にしわができます。

割る癖によって口元のしわができる

同じところにしわを寄せる癖があると、口元にしわが刻まれます。「表情ジワ」という種類で、お肌に「折り目」がついてしまうようなものです。お肌表面の角質層よりもさらに深い部分にしわが刻まれるので、手軽なスキンケアですぐ改善できるものではありません。

口元・口周りのしわを改善する方法

口元・口周りのスキンケア

鏡を見ている女性

まずは、お肌の表面にある口元のしわを改善するために、スキンケアの方法をご紹介します。

保湿ケア

口元に細かい「ちりめんじわ」がたくさんある人は、まずお肌の保湿ケアから行いましょう。クレンジングオイルを使っている場合は乾燥につながりやすいので、洗浄力の低いミルクタイプかクリームタイプがおすすめです。

化粧水やクリームでは、お肌の保湿に欠かせない「セラミド」が配合されたものを使いましょう。そのほかの保湿成分としては、ヒアルロン酸やコラーゲン、プラセンタエキスなどもおすすめです。化粧水はたっぷり使ってお肌に浸透させ、口元には重ね付けするようにしましょう。化粧水の後は、美容液やクリームでしっかりふたをします。

フェイスパックも有効ですが、目と口の周りはくりぬかれておりパック液が浸透しにくいです。パックをはがした後、口の周りにもパック液をしっかり浸透させるようにパッティングしましょう。

紫外線対策

日焼け止めの効果

紫外線はシミだけではなく、お肌を乾燥させたりしわの原因になったりします。口元のしわや乾燥といった老化をスピードアップさせるのが「日焼け」なので、紫外線対策は1年を通して入念に行いましょう。

SPFやPAといった紫外線カット効果のある下地やファンデーションを使うのも有効です。また、お休みの日で1日室内にいるときも、窓を通して紫外線は降り注いでいます。CCクリームや紫外線対策ができる軽めのファンデーションを付けて、紫外線をブロックするようにしましょう。

コラーゲンを増やすスキンケア

コラーゲンの効果

口元のしわ対策と言えば、ハリを生み出す「コラーゲン」の働きが欠かせません。コラーゲンも年齢とともにどんどんと分泌量が低下しますので、スキンケアでしっかりとケアしていきましょう。

まず、スキンケアに配合されるコラーゲンは「ナノ化」されていることがポイントです。コラーゲン本来の粒子は大きく、お肌に浸透しないのです。また、コラーゲンの生成を促す効果のある「ビタミンC誘導体」もぜひスキンケアに取り入れたい成分です。

口元・口周りの筋肉を鍛える

笑っている赤ちゃん

お肌の保湿以外にも、口元や口周りの血行促進・筋力アップもしわ改善に効果的です。

口元・口周りのマッサージ

正しいマッサージはお肌の血行を促進して、むくみやしわの改善に効果的です。今回は、ほうれい線に特に効果的なリンパマッサージについてご紹介いたします。

<やり方>

  1. 両耳をふさぐように両手をあてて、中指と人差し指で耳をはさむ。耳から首にかけて軽く圧迫してから力を抜くようにマッサージして、老廃物を流すように手をすべらせていく(3回繰り返す)
  2. 人差し指、中指、薬指の3本で、鎖骨の上のくぼみをくるくると優しくマッサージする(10秒程度)
  3. 最後に人差し指と中指で鎖骨をはさみ、内→外にリンパ液を押し出すようにマッサージする

上記のマッサージはリンパ液を流す働きがあり、特にむくみやすい人におすすめです。むくみの原因となる滞ったリンパ液をマッサージで流してあげることで、しわができにくいお肌作りをしていきましょう。

表情筋を鍛えるエクササイズ

口をとがらせている女性

こちらは、特にほうれい線が気になっている方におすすめのエクササイズです。

<やり方>

  1. 口をぎゅっと閉じるように、上唇と下唇を押し合う(10秒キープ)
  2. 「ほ」の口を大げさに作るように唇を表側に思い切り出す(5秒キープ)
  3. 唇をかみしめるように、内側に思い切り巻き込む(5秒キープ)
    ①~③を2回繰り返します

動画でも紹介されていますので、ぜひ参考になさってください。

最近では表情筋を鍛える家電グッズも人気があり、さまざまな種類が出ています。防水タイプのグッズも多く、お風呂に入りながら手軽に口元のしわをケアできますよ。

口元・口周りのしわを改善する生活習慣

生活習慣が原因で、口元のしわが悪化することもあります。口元のしわを改善するためには、主に以下の生活習慣の見直しが効果的です。

水分補給を忘れずに

無図を飲んでいる女性

人の体はおよそ70%が水分でできています。そのため、水分補給は健康管理に欠かせませんが、実は以下の2つの理由から口元のしわ対策にも効果的なのです。

  • 新陳代謝がよくなる

水分不足の状態だと体液の量も減ってしまうので、口元の皮膚にも栄養がきちんと届かなくなってしまいます。そうなると、体の巡りが悪くなり新陳代謝が下がります。水分不足はお肌の新しい細胞もなかなか生成されず、しわやたるみといった老化(エイジングサイン)が進んでしまいます。

水分をしっかり摂ると体中の代謝が上がるので、お肌のターンオーバーも正常になって健康な肌細胞が生まれやすくなるのです。残念ながら生きているだけで代謝される「基礎代謝量」も年齢とともに低下します。エイジングケアのためにも、しっかり水分を補給しましょう。

  • お肌のうるおいがアップする

お肌はスキンケアで外側から与えるだけではなく、水分をたくさん摂ることで内側からうるおいを与えることも大切です。水分は生きるために欠かせないものなので、体はまず内臓機能を保つために水分を使い始めます。つまり少し水を飲んだ程度では、内臓に水分が使われるだけでお肌には届かないのです。

お肌には油分も大事ですが、油分と同じくらい「水分」も大切です。モデルさんがたくさん水を飲む理由の1つでもあります。

ちなみに水分と言ってもジュースなどの砂糖が入ったものやアルコールが入ったものではいけません。おすすめは常温のミネラルウォーターで、1日2Lを目標に飲むようにしましょう。夏なら少し冷たくてもいいですし、冬は暖かい「白湯(さゆ)」も非常におすすめです。

正しい生活習慣を心がける

寝起きしている女性

口元のしわを改善して美肌になるためには、規則正しい生活習慣も大切です。特に睡眠を大幅に削って仕事をしている人は、しっかり休養してお肌も体も休めるようにしましょう。8時間以上寝ても寝不足を感じる人や、疲労感が取れない人は生活習慣の見直しが必要です。

口元のしわを改善して新しいお肌を作るためには、「成長ホルモン」というホルモンの分泌が欠かせません。人は睡眠中レム睡眠とノンレム睡眠という2つの段階を繰り返しており、より深く眠る「ノンレム睡眠」の時に成長ホルモンが分泌されています。つまり、眠りが浅くなかなかノンレム睡眠に入れない人は、何時間寝ても美肌効果が生まれにくいのです。

厚生労働省の情報によると、深い眠りにつくためには規則正しい生活が必要で、「毎日決まったタイミングで寝る」という習慣が必要です。日ごろ運動不足の人は寝る3時間くらい前の夕方にウォーキングやヨガなど軽い運動を取り入れてみてください。

(参照:厚生労働省eヘルスネット「快眠と生活習慣」)

バランスのいい食習慣

サラダを食べている余生

しわを改善して美しいお肌を作るためには、栄養バランスの整った食習慣も大切です。お肌にいい食材を知って、毎日の食生活に取り入れるようにしましょう。

お肌の細胞を作るためには、「たんぱく質」が欠かせません。たんぱく質を豊富に含む、お肉や魚、豆腐、卵などを積極的に食べましょう。また、しわ改善に効果的なハリを作るためには、鶏の手羽や牛すじ、軟骨といった「コラーゲン」を含んだ食材がおすすめです。

お肌のハリが失われる原因は女性ホルモンの減少も関係していますので、ホルモンバランスを整えるために大豆製品もおすすめです。大豆イソフラボンが女性ホルモンと似た働きをしてくれるので、お肌の調子もサポートしてくれます。「食事の栄養が足りていないな」と思ったら冷奴をプラスしたり、小腹がすいたときに豆乳を飲んだりするとしわ改善に効果的ですよ。

口元・口周りのしわを悪化する表情の癖をやめる

落ち込んでいる女性

たとえば口の片側だけ上げる癖や頬杖といった癖を持っている人は、なるべく癖を直すように意識してみましょう。

長時間笑い続けたことでほうれい線に線が入った経験はありませんか?それは「表情線」といって、軽い表情ジワとして口元にできます。真顔に戻ってしばらくすると表情線は消えるのですが、表情やしぐさによる癖を続けると表情線が繰り返されて、お肌に定着してどんどんと口元に刻まれていきます。

口をゆがめる癖があったり頬杖をつく癖があったりする場合はやめたほうがいいですが、笑顔はやめないほうがいいです。「口元のしわを作りたくないから、プライベートではなるべく笑わない」という女優さんもいるようですが、それでは心が健康になりません。どうせなら明るく笑って楽しく生きていきたいものですよね。

表情ジワを定着させないためには、「お肌の柔軟性」が重要になってきます。これまでご紹介したように、スキンケアや水分補給、食生活などを意識することでお肌の水分量を保てば柔軟性も出てきますので、「表情線が消えやすいお肌」を目指していくことをおすすめします。

皮膚科での口元・口周りのしわを消す方法

医者と相談

「口元のしわをより早く、美しく改善したい」「セルフケア以上の結果がほしい」という場合は、皮膚科で口元や口周りのしわを改善する方法もあります。基本的に美容手術のようにメスで切ったり入院したりということがなく、「プチ整形」のような気軽な処置となります。

皮膚科で行っている口元のしわ改善に多いのは注射や特殊な装置での照射処置で、注射であればボトックスやヒアルロン酸が多いです。

ボトックスは「毒」と誤解されがちですが、本来医療現場で使われていた安全なものです。筋肉をゆるめる働きがあるので、あごにできる梅干しのようなしわ改善にも効果的です。「表情ジワがどうしても直らない」という方にもおすすめです。また、ヒアルロン酸はリフトアップにも効果的ですよ。

照射による口元のしわ改善なら高周波を出す特殊な装置をお肌にあてて、皮膚を引き上げて改善していきます。コラーゲンの生成も促すので、お肌全体のハリ感アップ効果も期待できるでしょう。あごの下にできるマリオネットラインにお悩みの方にもおすすめできる処置です。

皮膚科による処置であっても、美容目的であれば保険は適用されません。各クリニックで料金はばらつきがありますが、5万円~10万円が相場となっています。口元の処置だけなら入院の心配もありません。

口元・口周りのしわのまとめ

綺麗な女性

口元や口周りにあるしわの改善方法をご紹介しました。加齢とともに増えて私たちを悩ませるしわは、見た目年齢を大きく左右するのでなかなか無視できません。今回ご紹介したように表情ジワは年々深く刻まれていくので、早めの処置がカギとなります。

私たちの皮膚は日ごろの習慣で作られているので、しわを改善しようと思っても数日ですぐに効果が現れるものではありません。根気強く続けて、「少しずつ」しわが薄くなるように頑張っていきましょう!この記事が参考になれば幸いです。